家族や友人に「たまには」甘えろ。
家族もいる中高年にとって、定職を喪失した状態が続くと、どうしても先々について暗い想像ばかりが先にたち、口数も少なくなり、自分のなかで一人、自身を責める問答を、えんえんとくりかえしがちになる。
この場合は、とにかく声に出して、心の思いを外に吐き出すことが、一番効果がある。
アタマの中で考えているだけではダメで、「声にだして話す」という行為そのものがすごく重要なのだ。
これは、コミュニケーションとしてできるなら、それが一番いい。
平たく言えば、誰かと会話して、グチをこぼし、悩みを聞いてもらうことだ。
家族のある人は家族と。仲のよい友達がいる人は、友達と。
え、周りに相談相手が、誰もいない?
なら、まだ明るいうちに、人気のない広場や公園に行ってみよう。
周りを見渡して、誰もいないのを確かめてから、「ツライよう!」と叫んでみよう。
その辺を走り回っている犬や猫に向かって、話しかけてみるのもよい。
誰もみていやしないんだし、別にいいではないか。
とにかく、声に出してしゃべらないこと、これがいちばんよくない。
カタチなどどうでもいいから、とにもかくにも、いったん声に出して、外に向かって胸のうちを、吐き出してみることだ。
いずれにしても、「一人で抱えこまない」「つらい時は、誰かと話す、口に出してみる」。
これが鉄則だ。
注意点が、ふたつある。
一つめ。こういう愚痴話をしても許されそうだと、あなたが思う相手だけにしておくこと。
理由はいわなくてもわかるだろう。
二つめ。聞かされる家族や友人も、そうしょっちゅうアナタの愚痴ばかり聞かされるのは、たまらないだろう。人にココロのうちを開いて甘えるのは、あくまでも「たまに」という程度に、とどめておいたほうがいい。
たとえ、それが身内であったとしても。
だから、普段は、声に出してグチをいいたいときは、誰もいない公園にいって、一人ブツブツとやることにしよう。
実は、私も時々やっている。
別に、恥ずかしいとは思わない。
自分以外にも、そんな人がいくらでもいることを、よく知っているから。
ま、ただ、危ない人と間違われぬよう、くれぐれも周りの様子を確かめてからにしてほしいが。