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中高年の就職に関わる統計・データは、本質的に無関係(1)。


2008年も、年初から株式相場は大幅下落ではじまり、周りを見渡せば食品やガソリンなどの
値上げも、そこかしこで着々と行われている。


今年一年もどうやら、たいして景気のよい話が期待できなさそうな雲行きで、我々中高年の転職・就職市場も、明るい話など聞こえてきそうな気配すらない。


中高年の転職・再就職の先行きの厳しさにいたってはいまや常識となっており、やれ応募倍率が何百倍だの、有効求人倍率が0.×倍だのと、不景気なデータ・統計をメディアから拾いあげるにも事欠かない状況だ。



しかし、就職活動をしているあなたは、実のところ、他の就職者と直接に競争をしているわけでは
ないだろう。


第三者から見れば、一見すると競争のように見えるものの、採用する側だって、他の候補者と能力の優劣を競わせるだけで選考し、採用しているわけではない。
競争倍率が高い低いは、あくまで「第三者からみた分析」に属する話だ。


求職者がまず力を注ぐべきは、「入社したい会社を見つめた、応募に関わる行為」で
あって、中高年の転職・就職市場の分析ではない。


これはある意味、当たり前のことである。

しかし、この順番を逆にして、自分の応募したい会社への研究をそっちのけに「中高年のための
転職セミナー」などにせっせと通っている中高年の求職者は、意外に多いものだ。



採用側としては、あくまで「自分の会社で働いてもらうとして、もっとも会社に貢献してもらえそうな人、そして職場における適性がありそうな人」を、応募者の中から選ぼうとしているわけであるから(コネ入社など、中には例外もあるだろうが)、仮に個々の能力を個別に比較した場合には、
最終的に採用された者よりも落選者の方がはるかに優れているケースなど、いくらでも
ある
はずである。


私も採用面接に関わっていた会社員時代、申し訳ない気もするが、自分よりはるかに実務能力が長けていそうな人を、ずいぶんと「落選」させたものだ(笑)。
自分が退職してその人を後任に推すほどには、人間もできていなかったが…。


一方で、応募しようとする側だって、他の第三者との優劣を比較してアピールしたくとも、
しょせんは「これから応募する会社が、好ましいと思うんじゃないか」と自らが想定する
アピールポイントに沿って、自己PRをしているにすぎない。


他の応募者との並列比較は、物理的には、採用する会社側しかできない行為であるから、応募者があまり他の候補者を意識して思い悩んでも、これは仕方のない話なのだ。



結局、つきつめていえば、あなたが狙う職種に他に何百人の応募があろうとも、その結果として
競争倍率が何百倍となろうとも、そのこと自体は、あなたの応募と本質的には関係ない話である。


要するに、「あなたが、その会社の採用ニーズに最もフィットするか否か」だけが問題で、その意味では「会社対あなた」という、一対一の関係で考えるべきことだ。


たとえで言えば、あなたは、「ジグゾーパズルの一ピース」のようなものだ。


他に何千個の似た形のピースがあるにせよ、その場所にピタッとフィットするものはひとつだけで
あり、あなたにとって問題なのは「あなたという一ピース」が、そこにピタッとフィットするか
どうか、ということだけだ。

他のピースと形が似ているとか、違っているかなどと論じても、大して意味はない。


しかしながら、今この瞬間も、自分が就職した「会社」というジグゾーパズルにピタッとフィットしなかったがために、自分が快適に収まることのできる「パズル」を求めた転職者・求職者という「パズルのピース」が、世間にはあふれているのであるが。



そこに市場を見出した”中高年の転職を支援する”と謳う転職コンサルタントや業者は、「こうすれば採用される確率が高まる」と喧伝し、履歴書の書き方から面接突破の方法まで、様々なテクニックやアプローチ法まで、事細かに伝授してくれている。


彼らだって長い経験にもとづいた商売でやっているわけだから、確かに個々のノウハウを見ると、
なるほどと思わされるものも多い。


また、そういったことをしなければ、この中高年転職の厳しいご時世、とても厳しい競争を
勝ち抜けるものではないと、求職者の危機感を、ことさらに煽りたててくる。


彼ら第三者が、そこまであなたを煽り立てるよすがとなっているのは、冒頭でも少し触れた、
世間に流通する数々の「中高年の転職・就職関連のデータ・統計」なのである。


長くなりましたので、続きは中高年の就職に関わる統計・データは、本質的に無関係(2)で。

 




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